2009/03/05

Artist in Museum Yokohama Off Site 2008活動記録

アーティスト・イン・ミュージアム横浜 OFF SITEとは、

OFF SITE」 は、横浜美術館の滞在制作プログラム「アーティスト・イン・ミュージアム横浜」公募プロジェクトです。“OFF SITE(オフサイト)”には「場を離れて」という意味があります。アーティストが自らのアトリエを離れ、街やそこにすむ人とのかかわりの中から作品を制 作すること、また、ギャラリーなど展示のために用意された空間を離れ、新たな場とむかい合うこと。
本プロジェクトは「横浜」をキーワードに、アーティストの表現に次なる展開をもたらすと同時に、場と人とアートとの新たな出会いを探ることを目的としています。


-相田ちひろは、2008年度のOFF SITE2008プログラムで活動させていただきました。-

名称:タイ嫁入り前の横浜花嫁修業プロジェクト
Web Site: www.renconart.info
活動詳細:
私は、日本の地域社会におけるアジア人文化に注目した企画を展開しました。横浜には、中国、韓国をはじめ、様々なアジア諸国出身の人々が生活しています。中でも、あまり知られているようで知られていないのがタイ出身の人々です。横浜市には、外国人登録をしているタイ人が1、477名います。 この数字は、あくまで正式登録している人の数です。横浜に在住しているタイ王国出身の人々は、実に幅が広く、高校生から大学院まで国費留学生として滞在している人から、エンジニア、そして様々な飲食業についている人など様々です。若葉町~通常タイ人街~では、多くのタイ関係の飲食業店が営業を連ねています。

今回の企画で、私は、様々な立場のタイ国出身者の人びとに連絡を取り、「嫁入り」という誰もがくすぐられるキーワードを使い、インタビューを実施しました。インタビューを通して「タイでの嫁入り」に必要なものを 聞き出し、そこで得た答えを独自の視点で嫁入り道具として作品化、インタビューから制作、展示という流れを通して、「日本の地域社会の現状」の片鱗をクローズアップしました。
横浜市をはじめ日本各地の都市における外国人登録数、特にアジア系外国人数は、 年々増加の傾向にあり日本社会は、他民族・多文化の道を確実に歩み はじめています。 相田ちひろは、日本の都会に潜む「アジア的国際化」に ユーモアで切り込み、独自の表現を展開しながらアジア文化のおもしろさを引き出していきたいと思っています。

活動記録は次に続きます。