と少々大げさですが、日常生活においては、ほんの小さな疑問「?」にすぎません。が、そんな一幕を紹介します。
●アイスクリームと誕生日
数日前に近くで万屋(ヨロズや・小さな雑貨店)を営む親戚のおばちゃんが、「今日、私の誕生日だから、はいどうぞ。」と2つのアイスクリームを私たちに手渡しました。タイでは、自分の誕生日は周りから祝ってもらうものではなく、周りに感謝する日だそう、、、私たちは、「喉がかわいた」、「小腹が減った」、「猫のご飯が切れた」、「セロテープがない」、「シャンプー買うの忘れた」、などなど様々な理由でこの万屋を1日平均2回利用しているので、そのお礼だったようです。でも、それをやったことで来世の自分に”徳”があるとのことなので、もらう事で”徳”返し、お互いの”得”ということで、日本のように物をもらった際に礼儀として遠慮し合うようなことは、まず無い、ようですし、欧米のようにいらないものをいらないとはっきり言う必要もないようです。
●黒猫の話
タイで黒猫は、”お化け”として嫌われ者です。そんなかわいそうな黒猫が3匹もいる我が家ですが、黒だけと思っていたら、白・黒も黒と同等らしく、近所のチャオバーン(タイの一般庶民・地域住民を指す言葉で特に大卒などでない、いわゆる学が無い人を示しているような使い方)が家を覗きにきて、「ウワッ、黒猫だらけ」と絶句します。白・黒猫もとなると我が家は8匹中6匹が”お化け猫”になります。
以外にこの信仰は強いようで、「今朝、市場で”ネコを20Bで差し上げます。”と張り紙して置いてる人がいたよ」とお姑さんが言ったので、冗談で「じゃぁ、家のおちびちゃんも欲しい人いるかな。」と言ったところ、「置いてあったのは茶色の猫だよ、黒猫は、お金と一緒に置かないと駄目。」 つまり、黒猫は、お金を払ってもらってもらう存在だそう、、というよりお金目当てで黒猫を仕方なく持って帰るそうです。
●またまた猫の話
猫の多頭飼いが圧倒的に多いご近所事情、我が家も8匹、裏の家にも8匹、そして昨日来た電機屋さんが「家に8匹の猫がいるけど、好きだったらあげるよ。」と言っていたように1匹受け入れるとあっと言う間に8匹が主流のようで、8匹になってしまった理由はそれぞれでしょうが、我が家の場合は、生後1ヶ月ちょいの3匹の子猫を連れた母猫が引っ越してきて、どこの猫かと万屋で聞いたら、「それは、裏の猫よ。時々、飼い主さんが探しているわ。」とのことなので避妊手術をできずにいたら2回目の妊娠、そして、4匹の子猫が我が家で生まれたという理由です。
そこで、このように余所猫が自分の家で子猫を産んでしまった場合、上に紹介したように市場で売るということもありますが、多くはお寺に置きにいくようです。お寺に置きに行かないで、きちんとご飯をあげて面倒をみることも”徳”のひとつだそうで 、そのおかげで近隣住民から迷惑がられることがないのが幸いです。といっても、近所の家まで距離があるのでまず敷地から出ていきませんがね。
その他、●やった者勝ち ●ちょっとだけじゃない ●新富裕層 と次々にタイトルが思いつきますが、次の機会にしておきます。今回は、”気質の違い”というより、どちらかと言えば”徳”についての話になってしまいました。
相思相愛、すばらしい兄弟愛の 愛情深き我が家のお化けちゃんたち、 ジャック、キキ、ジジ |
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仕事場周辺で起こる日常の出来事をチェンマイの自然の中で生きる人や動・植物のレポートと交えて「日常の小話」のラベルで紹介しています。