興味がありましたら、読んでみてください。
年末・年始は、残念なことに葬儀への出席が続きました。35歳という突然の若い死や、たった2人きりの家族で2年間の介護も快方せずに大切な奥様が旅立ってしまい、70歳を前に1人身になってしまったなど、悲しみの多い葬儀でした。そこで、信じられない行為に腹を立てていた私です。
まず、1件目は、お経を唱えながら、おそらくラインしている僧侶です。しかも、若い新入りや小僧さんなどではなく、正面に座り(その後ろにも何人も僧侶が座っているので、けっこうな立場にいるものと思われます)、携帯を取り出しては、打ち込み、また取り出しては読み、薄ら笑いを浮かべながらまた何かを打ち込んでいるのです。
2件目は、参列者の中にいたお経の中でカーレースゲーム、、携帯を握り締めハンドルのように夢中で動かしています。不運にも、私たちは、この人の真後ろに座ってしまい、揺れつづける巨体にいらつきっぱなしでした。それでも、周りの人は注意しないし、そんなにおもしろいのかと覗き込む始末、親族側も目に入らないようで粛々と式は執り行なわれていくのです。 こころが広いというのか、、死に対する感覚が違うのかー汗)わたしたちは、「あれ??何してるの-?」とたずねる娘に やっていいことと悪いこと、やっていい場所と悪い場所がある、ということをちいさな声の日本語で説明することしかできませんでした。
2月に入ると村で一番位の高い僧侶の葬儀がありました。
こちらは、村あげてのお祭り騒ぎといった感じで、式は、1週間続き、葬儀会場には、テントが立てられ、屋台も並びます。
棺も庶民とは違い立派なものです。
これすべてが棺 |
棺の周りには、仮設テントが張られ、村人はタンブン(お布施)として家庭料理や水、ジュースなどを無料で振る舞い合います。
なぜか、ダンキンドーナツを配る夫の家族 |
すごい奪い合い、、、 |
なぜか、ダンキンドーナツと肉まんを配る夫の家族たち、、、変わっていると思うなぁ。。。
大抵は、一般家庭で作る料理なので、珍しいのか奪い合いになったそうです。
(わたしは、このとき体調不良で寝込んでいました。)
葬儀最終日は、火葬です。
大音量のお経の中でもみんな楽しそう、屋台の商品を眺めたり、なぜか何台もやってくるスルメ屋台のスルメを炭であぶったりしながら、思い思いに時間を過ごしています。そして20時ころ、
大きな花火が大空に舞い大歓声で眺めていたかと思ったら、一本のロケット花火が棺めがけて打ち込まれ、火葬となりました、、、というより大火災にしか見えないのはわたしだけでしょうか。
消防車でてるし、、、、。
火葬中 |
3歳の娘がおでこを押さえながら言いました。
お坊さん「おっ、いたいっっ!」って言ってるよ、と。
打ち込まれたロケット花火がおでこに命中したそうで、ありそうな話に沈黙。
夫の祖母や叔父たちの葬儀にも参列しましたが、なぜか、この村では棺にロケット花火を打ち込んで爆発させて火葬するのです。
あぁ、わたしもいつかロケット花火、打ち込まれるんだろうなぁなどと思った週末でした。
ちなみに、基本、タイにお墓はありません。
このまま全て灰となり、灰は、風にまかせて舞って終わるのです。