2011/06/03

日常の小話-ウザイおじさん。

私は、昔から観察してしまう癖があります。幼い頃は、気になる人物を見つけると電車の中だろうがレストランだろうが所構わず見つめ続けるので、よく姉に失礼だと叱られました。
チェンマイに引っ越してからは、痴呆が進み、もう自らの意思では何もできなくなってしまったおばぁさんの事など様々な家庭事情により、しばらく落ち着くまで近くに居てほしいとの要望があったことから家の裏に小さな仕事場を建て仕事をしています。予定外のことではありましたが、以外や以外、チェンマイの街中から車で20分ほどのこの場所は、豊かな自然に囲まれ、観察にうってつけの人物ならず動・植物に次々と出会える場所だったのです。そんな仕事場周辺で起こる日常の出来事をチェンマイの自然の中で生きる人や動・植物のレポートと交えて「日常の小話」のラベルで紹介していきます。

仕事場の周辺の地図。深緑に斜線の部分が家族の土地。
























「ウザイおじさん」

周りからウザがられるおじさんがいます。おじさんは、おばさんと万屋(ヨロズや・小さな雑貨店)を経営しています。ウザがられる理由は、● あまり、万屋の店番をしない。 ●店番をしないのに店の経営に口を出す。 ●まるでブルースリーのようなズボンを穿いている、そして上半身は常に裸。 ●年のわりにマッチョ ●勝手に自分の好みで人の庭を手入れをする ●好き嫌いが激しい(特に子ども)。といったところだと思います。そんなおじさんですが、彼は猫が大好きなのです。おじさんは、日が落ち涼しくなった夜の8時頃、ほぼ毎日と言っていいくらい私たちの仕事場に顔を出します。おじさんは、まずはじめに「ご飯は、もう食べた?」と聞きます。おじさんの激しい北部訛りは聞き取りが難しく、質問の頭に”ネコたち”と入っているのに気がついたのは、最近の事です。おじさんは、ネコたちに魚の頭やらを与えながら、「去勢・避妊が済んだら、もう夜はゲージに入って寝る必要ないよ。」と訴え続けるのです。
- つづく。